長野県の中学受験事情 🙎🏻‍♀️

毎年数名の生徒様が中学受験に挑戦します。
過去問が公開されているかいないかで、最後の仕上げの指導も異なって参ります。例えば信大附属長野中・松本中は未公開なので、公開されている全国の国立大附属中の過去問を取り寄せて対策を講じます。逆に公立屋代高校附属中(諏訪清陵高校附属中も同じ問題)や市立長野中・佐久長聖中は公開されているので、実際の過去問を取り寄せて対策を練ります。長野日大中や文化学園長野中・長野清泉女学院中は、直接は公開されていないものの同じ大学附属中学で公開されている学校が幾つかあるので、類似問題として取り寄せて対策を取ります。

実際の過去問や類似の過去問を取り寄せて解いてみると、比較的簡単な問題の中学もあれば、極めて難しい問題の中学もあり、総合的な複合問題の適性検査の形を採っている中学もあります。

国立大附属中は難易度がそれぞれ大きく異なるので、公開されている国立大附属中自体が少ないものの、途轍も無いレベルの附属中の過去問を取り寄せてしまうと大変な事になります。例えば広島大学附属中などは元々偏差値が15ほど異なるのですが、難易度の高さは半端無く全く参考になりません。難易度同等レベルの過去問を取り寄せるのは簡単ではありません。

いずれにせよ倍率が3〜4倍にもなる中学が多く、高校入試よりも遥かに難易度が高いケースが多く、大学の一般入試に近い難しさがあります。さらに面接も重視しており、対策は高校入試よりかなり大変で難しいですね。本当に総合的な能力を見て合格を決める中学が多く、一筋縄では行きません。

そんな中でも最善の対策を講じ、可能な限りの情報を駆使して受験準備を行なっています。「先生、中学入試問題って本当にこんなに難しいんですか?」と今日悲しそうに生徒から質問されて、少し言葉を失いました。本当にその気持ちが分かるほど難しいのですから。ある意味、高校入試よりずっと難しいかもしれません。小学生独特の解き方も多く、場合によっては中学生の解き方を教えてしまうケースも多いです。その上雲を掴むような倍率であると、非常に計算が立ちにくいですね。

首都圏の難関中学の受験となると、果たしてどれだけ熾烈を極めているか見当も付きません。芦田愛菜さんの凄さを改めて感じますし、いろんな要素で合格が決まる長野県の中学入試もかなり手強いものがあります。一生懸命にやれる事をこなし、少しでも合格の可能性を高めるしか方法はありません。そう日々頑張っております。