拘りの強い生徒対処法① 🏈

今日から5回シリーズで、表題の長年に渡る究極の課題について出来るだけ丁寧に、思うところを語って行きたいと考えております。

お子様が種々発達障がいと診断されてご心配をされている保護者様は、医療や研究が発達した最近には非常に多いのではないかと思います。

私も1,500人を超える生徒達を指導して来たキャリアの中で50人前後の該当生徒と泣き笑いして楽しく闘って来ましたし、そもそもグレーゾーンの生徒の方が多い訳で、障がいと思えば障がいですし、障がいと思いたく無ければ障がいと考える必要は無いと考えております。

どんな人間でも多少の拘りは持っているものだと思います。
寧ろ殆ど拘りの無い人、そんな大らかな人の方が稀少なのかもしれません。
発達障がいという診断が一般化したのはかなり最近の事であり、認知度が増すにつれ診断される人数が増加しているというのが実情だと思います。

結局は重度か軽度かが問題であって、軽度であれば診断が付こうと気にせずに一つの個性として生きれば良く、重度かどうかは自分の中で折り合いが付けられないレベル、周りが見えずに前へ進めなくなるレベル、勉強している時には少なからず集中や苛つきは混在しますから、拘りの強さは時として驚きの行動に変わる事もままあります。

多動性障がい(ADHD)が最も発達障がいの中で割合が多いと思いますが、一般的には5%前後はいらっしゃると言われているようです。30数人の1クラスにほぼ2人の割合で居る計算になります。確かに当塾・家庭教師の生徒にも疑わしい子が毎年数名居ます。障がいなので成績は全員下位かと思いきや、難関大学に進学する発達障がい者も少なくなく、最近の私の生徒にも150点平均の生徒にも居れば、350点平均のかなり優秀な生徒にも拘りの強い生徒が居ました。

主な共通点は、プライドが異常に高い、完璧主義者の一面がある、間違えた問題や嫌なものには蓋をして極力スルーし放置する、勉強法にも信じられないような拘りを持ち時間は無限にあると思っており問題集を数十冊と揃えて貰いヤル気を口にするが殆ど手が出ない、他にも驚きの言動が続き先生を取っ替え引っ換え変える、勉強法に一貫性が無いが拘りは強い、独善的で先生のアドバイスは聞いたりスルーしたり気持ちがコロコロ変わる等々、成績の優劣に関わらず特定の共通点があります。
 
先生も振り回されて混乱しますが、一番混乱しているのは保護者様かもしれません。いきなりあの先生は辞める、とか言い出す訳ですから。かなり独り善がりで突発的で強烈です。恐らく教えて貰っている感謝とかは存在してはいないようです。

“アーネストリーイズム”の対応法・指導方法にも書いてありますが、当塾・家庭教師というものは、間違えた数割の失点問題(350点の生徒の失点率は3割、150点の生徒の失点率は7割)を生徒毎に素早く見つけ出し、それをtimelyに解説して、理解するという楽しみを生徒に味わって貰い、勉強が徐々に楽しく思えて来る、そして点数も根本的に上がって相乗効果となり、最終的には人生の挫折の乗り越え方をも学習での困難の乗り越え方を通して学んで貰う、ひいては当塾・家庭教師の指導で人生の豊かな生き方を教えている、とまで大袈裟に言うと言えるのではないかと思っています。

長くなりましたので、次回に連載させていただきます。