自己採点練習のすすめ
自己採点 は、高校入試だけでなく、大学入試でもとても必要なスキルです。
大学入試から説明すると、この自己採点が的確に出来ないと、適切な出願すら出来ません。センター試験(来年度から名称変更しますが)の結果を自己採点して、その結果から大学に出願するので、自己採点にブレがあると、合否の判断がブレて大失敗に繋がり、高額の出願料も水の泡になってしまいます。一部、中位〜難関の私立大学はセンター試験前に出願しますが、日頃の模試で自己採点の練習をしておいて、実際の結果と乖離が小さくなる練習はしておかないと困るでしょう。大学入試センターからは自分の得点の開示はしていません。全ては自己採点による自己責任で出願して、結果が出るのですから、自己採点のスキルはそのまま結果に直結します。
高校入試は、合否が決まった後ですが、得点の開示は希望者に対してだけあります。これは結果を納得するためだけの事後報告を知る権利があるだけの事で、結果に影響する事ではありません。
ですが、自己採点が出来ていると、合格発表まで待たずに入試翌日には合格可能性が確認出来ます。もちろん私や当塾の確認があっての正確な確認ですが、自己採点が出来てない生徒は、生徒本人が不安に結果を待つだけでなく、ご家族も塾側も不安になります。
デメリットはそれだけではありません。
大学入試の練習にも生かされないし、高校入試の結果にも大きく響くからです。
なぜ、結果にも響くのか。
それは、自分の実力の把握が鈍くなるだけでなく、問題用紙に一度解答をメモしてから解答用紙に書くクセを付ける事でミスも多く回避され、得点は大きく変わるからです。これだけで5教科合計で50点近く上がる生徒も少なくないのです。少なくともメモの過程を踏む事で得点が下がる生徒はいません。あるとしたら、メモに時間を掛け過ぎてタイムオーバーで下がるかもしれませんが、だからこそのメモに時間を掛けない自己採点練習が日頃から必要な訳です。このスキルを身に付けた生徒は、20〜50点も上がり、本当の実力に近い得点に近付けるのだから、入試近くだからこそスキルを身に付ける練習は重要という事になります。
言うは易く行うは難しで、やり方は私から伝授しますが、一度で実行出来ている生徒はなかなか居ません。原因は、試験を前にすると慌ててしまい、思わず問題文を読んでそのまま解答してしまうのですね。時間的に厳しい数学や国語に多い傾向があります。そうすると、他の3教科もそのまま解答する方がラクなので、メモしてから書くクセを忘れて帰って来てしまいます。翌日、私と自己採点出来る機会があっても、ほとんど解答を記憶していませんから、テスト返却まで何点くらいなのか誰も把握出来ずに待つしか無くなります。このクセは高校入試前から直しておいた方が良い訳です。
長くなりましたので、簡単なやり方を明日のブログに回します。