高校2年数学 評定10の取り方

今日は高校2年の数学を2人も教えたので、この時期に何をすべきで残す大学入試までの1年間をどう過ごすべきかを考えてみます。

まもなく進学校は数ⅠA・数ⅡB の全課程を授業終了します。今はベクトルが終わり、数列の漸化式前あたりが標準の進度でしょうか。もちろん県立長野高校などは今頃完了してもうセンター試験用の演習をしているでしょう。
3学期なので年始の1月に中間テスト、2月下旬に期末テストですぐ春休みとなってしまいます。範囲もなかなか広く、難易度も比較的高い単元で平均点30点台と苦戦している生徒も多い中、90点超えの生徒もどこの学校も3〜4人は居ます。偏差値は80前後で評定10は確定ですね。私の生徒はこの中に入れるか微妙の生徒が全員です。基本能力ももちろん高いです。誰でも私の生徒ならトップ3に常に入れる訳ではありません。ですが、満点、90点台、評定10 の生徒は2人に1人くらいの割合で頻発しています。私は高校時代に評定10は縁が無かったので、生徒ながら羨ましい限りです。

話は逸れましたが、数Ⅲ(高難度な微積)以外の高校数学についての必勝法です。結論としてはほぼ誰もが満点を取れます!
例えばセンター数学200点満点、時間無制限なら取れる生徒は全国にわんさか居ます。実力200点と言っても過言ではないでしょう。大したものです。私の生徒にも20人くらいはそのレベルまで教え切りました。私も今でも時間内に満点は取れます。しかし、教えた生徒の本番のハイスコアは実は京都大学現役合格生徒の183点です。17点削られてしまった理由は大多数と同じで時間切れです。最も酷いパターンでは満点実力の生徒なのに100点(5割)にも届かなかった生徒が居ました。この生徒の指導は今への重い教訓となっています。
難易度というか勉強量としては、ざっくりですが数ⅠAを1とすれば、数ⅡBは2倍、数Ⅲだけで10倍くらいになります。数Ⅲは2年までの勉強合計の3倍もの負担があります。医・理・工学系以外ならまず選択を避けましょう。選択せざるを得ない生徒は、数Ⅱの微積とは訳が違うので相当の覚悟が必要です。
故に、センター数学範囲はほぼ誰でも満点の理解に到達出来ますが、数Ⅲは超難関高校のトップ教師でも、東大受験生でも満点を狙えるテストには基本なりません。部分点で勝負が決まるという内容の単元になります。私もどんな問題でも完答出来る訳ではありません。そこに数Ⅰ・Ⅱと数Ⅲの大きな立ち向かい方の違いがある事を自覚し、割り切って勉強を進める必要があります。

今回は一旦難しい数Ⅲは切り離して、センター数学満点へのアプローチの仕方を話させていただきます。長くなったのでまた続きは次の機会に。