評定が抜群の生徒が…
評定が合格ラインより遥か上の生徒で、志望校のランクを3枚くらい下げ、地区トップ校から最下位校に変更し、通塾は2月までで辞めるという生徒が居ます。志望校受験を強く反対しているのは担任の先生1人だけらしいのですが、生徒本人も年明けから元気無く、諦めた感が半端ありません。
なぜ学校はそんな進路指導して、これからの大切な努力の過程を削ぐのかな、なぜ合格可能性95%もある生徒を、少しふさわしくない点が続いたからと志望校を強引に下げさせるのかな、と残念を通り越して怒りすら覚えます。
生徒はため息ばかりついて、勉強に身など入っていません。
かと言って、志望校への気持ちは強いのに、入学後が怖いのか分かりませんが消極的で、学力に自信がなく言われるがままに最下位校受験を受け入れてしまっています。
私は今日も、志望校の上位30%くらいの評定を持っていて、今の実力のままでもスレスレながら合格ラインを超えているんだよ、まだ決めるのは早いよ、たった1人の先生のネガティブな進路指導で人生の大切な岐路を決断してしまっていいの? と問いましたが、泣き出してしまいそうだったので強くは言えません。遠回しにそんなニュアンスの問い掛けに終始しました。
学校を信じるか、塾や家庭教師を信じるか、自分の意思を通すか、両親の意見に従うか、選択するのは生徒と保護者様であり、特に塾や家庭教師などは口を挟める立場にはありません。誰であっても責任など持てませんし、100%大丈夫なんて事はこの世にありません。内定であっても100%ではありません。その後何が起こるかなんて誰にも分からないのです。
ですが、合格可能性は表現出来ます!
この生徒の合格可能性は95%はあります。
明らかに志望校が望む合格平均点には遠く及んでいませんが、ボーダーラインは5回の総合テスト全てがスレスレながら超えています。具体的には過去の塾のデータから、+11→+28→+41→+25→+1 です。確かに落ち気味です。学校側は+1の今回をボーダー下と見たのでしょう。担任の先生も生徒本人も極度に悲観的ですが、当塾のデータ的には95%の合格可能性が弾き出されます。それなのに生徒は気分が乗って来ない。理由も話したがらない。
大切な2月の1ヵ月間を控え、進路をどちらに決めようとも、元気に前を向いて勉強する姿勢を貫いてもらいたい、勉強以外の事では元気でポジティブで活動的な生徒なのだから…
そんな風に思い、見守っています。見守る事しか出来ないのです。もどかしい思いでいっぱいです。