小学校高学年の生徒指導 👧🏻
今日は祝日でしたが、公立高校後期選抜の直前期という事もあって、授業は行われました。2月は2日ほど祝日があるのですが、当塾としては授業を行なうのが通例となっています。
今日は小学生の指導についてお話しします。
現在、当塾では3人ほど高学年の生徒が通塾しており、以前は低学年の生徒も数人通塾されていました。家庭教師も含む話ですが、小学生の申し込みやお問い合わせが増えております。
近年、一人っ子のご家庭が非常に増えており、子供の数が減るにつれ教育に注力する度合いが年々増しています。従って自然と家庭教師または通塾の低年齢化がどんどん進んでおり、小学生の受講は全く珍しくなくなりました。さらに長野県でも都心を追い掛けるかのように中学受験が身近になって来ており、中学受験を目的とした受講も増しております。
今年度も中学受験の生徒が居りましたが、小学校6年生は中学進学準備講座が始まっています。英語を勉強したり、中学1年生の6月までに習う部分を入学までに行なうようにしております。小学校5年生は、6年生の6月までの部分を3月までに教えてしまいます。復習も非常に大切ですが、成績の良い生徒ほど予習に指導の時間を費やす方が効果的です。中学・高校でも同様の事が言えます。しかし一概に全生徒が予習型に家庭教師・塾を利用するべきとは言えません。
学校の授業時間に比べて、家庭教師・塾の授業時間は圧倒的に少ないですから、時間的都合で復習型として追い掛けるしか無い生徒も多く、成績優秀でも予習型より復習型を好む生徒もいらっしゃいます。なかなか理想的に予習型を取り入れるのはさまざまな理由から難しく、理想的な予習型を実行出来ている生徒でも、学校の授業に抜きつ抜かれつのケースが多いです。
本当は中学や高校でも2週間くらいは学校授業よりリードを保つのが理想的で、私が中学生の時の塾はそれを完全に実行出来ていましたが、いざ私が教える側に立つとなかなかそう上手くは行きません。塾の形態が、集合塾(多人数形態)から個別指導塾に主流が変化しており、その分授業単価が高くなり、指導内容が量重視から質重視に変わり、指導時間が短くなった分だけ、予習型の安定化が取りづらくなったと言えます。
中学生は週2コマ、高校生は週1コマペースを推奨しており、実際そのコマ数の受講が9割方の主流ですが、中には中学生で3コマ、高校生で2コマの厚みを与えてくださる保護者様もいらっしゃり、その場合は2週間分予習型の実現はかなり安定化可能となりますが、費用面や空き時間面から大半の生徒さんは難しいようです。
ちなみに私の中学・高校時代はもう30年以上前になりますが、中学時代は週2日4コマ分、中学3年時は週3日6コマ分、平気で通塾させていただいておりました。普通だったように思います。集合塾ではあったものの8人程度の小教室で、現代の個別指導塾にやや近い状況ではありました。絶対的塾授業時間が現代の2倍くらいあったので、予習型を安定して取り続けるのは比較的簡単だったのでしょう。費用は両親に聞いても記憶に無いようで、物価も異なるものの負担はそんなに大きくなかったようです。バブルが弾ける前の、昭和末期の時代です。
小学生に対する先行指導の有効性の話から、中学・高校でも予習型の有効性が高い話に飛んでしまいましたが、こう比較して考えると、もっとコマ数を受講していただく方が理想的ですし自然の流れにも思うのですが、時代が経済困窮化しているのでしょう、おそらく教育費の割合も昔より下がっているのかもしれません。物価も違い、データも無いので良く分かりませんが、昔の方が教育熱心さを即座に実現反映させ易かったと思われます。
当塾・家庭教師は、日本でも長野県下でも最低授業料レベルだとして評判、だと伺っていますし、そう認識して授業料を設定しておりますが、なかなか理想的なコマ数が確保出来ないのは、日本経済が落ち込み昔ほど潤っていない証拠なのかな、と感じざるを得ません。
実際、大学生の奨学金受給率は年々上昇しており、大学進学率も頭打ちをして低下気味の様子です。奨学金を就職出来ずに払えず、奨学金難民、中退難民と言った言葉もよく耳にします。延滞料金で自己破産までしてしまう奨学生も少なくないようです。私の学生時代では考えられないような暗黒の時代でもあります。
ちなみに、私は高校時代に通塾していません。
高校生が通える塾が存在していなかったのですね。
家庭教師も言葉すら聞いた事の無い時代でした。
居る事は居たようですが、黎明期であり一般的では無い時代でした。一般家庭には浸透しておらず、ネットも無い時代なので殆どの人は存在を知らなかった時代でした。今は家庭教師・個別指導塾が一般的で一般家庭に最も浸透していますが、如何せん経済の低迷から教育費に負担を掛けるには限度がある、依ってダブルパンチでコマ数確保が難しくなり、学校外施設等での絶対的勉強時間が減っている、という悪循環に陥っていますね。
一部の裕福なご家庭で、お子様が一人っ子なんてケースは、思う存分教育費を掛けられますので、生徒にとって最高の時代かもしれませんが、多くのご家庭では量より質の高額という悪循環で苦難な時代だと思います。どんどん経済格差が学歴に関わる悪循環ですね。本当は逆行しなければいけないのに、一体日本はどうなっているんでしょうかね。困ったものです。