受験直前期だけの生徒 👦🏼

毎年度、11月・12月から、一番遅い場合は冬期講習から通塾する生徒が、ごく僅かに居ます。

出来る事なら塾に通わずに志望校に合格したい、合格さえしてしまえば後は塾なんか要らない、とにかく最後に成績が落ちてしまいどうしたら良いか分からず苦し紛れに扉を叩いた生徒、こんなケースの生徒が大半を占めますね。基本塾なんかに拘束されるのが苦手な自由気ままな性格や、我が強い性格の生徒が多く、しかも超短期間で結果を出したがるので、困った生徒になる確率は自ずと上がります。

先生との信頼関係を築く暇も無く、2〜3ヵ月嵐のように現れて嵐のように受験が終わると去って行きます。
短期間なりにベストを尽くして、それなりに結果を出して満足して進学している事とは思いますが、やはり自分本位な生徒や保護者様が集まるので大変ですし少々苦手です。

安心を手に入れ、気休めになって頭を整理して合格さえ出来れば満足なのだから、指導する側もそう割り切って指導すれば良いだけの事なのですが、高校に入学してからずっと最下位層に定着してしまうよとか、自分本位な考え方は結果良い方向には向かわないよとか、いろいろ話してあげたい事は山ほどあるのですが、それを話す暇も無く去って行ってしまいますし、そんな聞く耳があったら最初から切羽詰まって飛び込んで来ないかもしれません。しかし、本来の塾や家庭教師の利用法とは違いますよ、もっとプロフェッショナルの意見を聞き入れた方が良いですよ、と伝えてあげたいですね。

これは生徒だけの場合もあるし、保護者様の意向が強い場合もあります。後先を考えていない、入れてしまえばその後の3年間なんて風の吹くままに身を任せて過ごせば良い。部活動に入れれば良いだけだから勉強なんてどうでもいい、卒業さえ出来ればいい、やりたい部活動さえ満足に出来たらそれで十分。こんな感じの生徒が多いですね。

全国大会に出場するレベルだったり、その実績で大学まで行くのだったら特に口も挟みませんが、大抵はそのレベルでは無い。高校卒業後の進路を殆ど考えていませんよね。見ていてとても痛く感じますし、せっかく塾でお会い出来たのだから、もう少し将来を真剣に考えてみませんか、高校はこう過ごした方が後悔無く過ごせますよ、と伝えたい気持ちでいっぱいになります。中には耳を傾けて考え直す生徒・保護者様もいらっしゃいますが、大半はそそくさと消えて行かれます。

とても勿体無いなぁと残念に思う事が多いですね。