冬期講習全員完走!
昨夜、冬期講習の全日程が終了しました。
同時にテスト結果も続々と報告があったのですが、前日は笑顔が多かったのが、昨夜は表情が陰り元気の無い生徒が2人ほど続き、明らかにメンタルが動揺してしまっていました。
当然励まして、言うほど悪くないよとか話すものの、表情は浮かぬ顔。どんどん整理と対策を埋めて行こうねと多くの生徒にシンプルなアドバイスをしているのに、返事も元気無くやって来られない生徒が多い。
今回好調で尻上がりの生徒は一様に好調にやって来ている。
対して不調で最近伸び悩みの生徒は一様に、整理と対策の進める約束をしているのにやって来ない。それに気付きました。
結論を教師同士で話し合いました。
やって持って来られないのは、やる気が出ずメンタルがやられ始めているのではないかと。まさかと思いましたが、講習終わりの反省会で一段落して思い返してみると、なるほどそのようです。
特に下がった1人の生徒は、不調が始まってから8ヵ月ほど経っています。文武両道で非の打ちどころの無い生徒の代表でした。しかし長いスランプが続き、もう本番までちょうど2ヵ月、スランプなんて言っていられません。
部活動でも生徒会でも大活躍して来た模範的生徒です。
苦手科目も無く何でもこなせる、しかし絶対的な得意教科も無い。実技含めて9教科全て優秀で評定3と4の境目にいたのに、ことごとく3のてっぺんで終わってしまい、4を取れたのは2科目だけ。部活や生徒会で活躍していた頃は忙しかったのに生き生きして勉強していました。しかし夏休みからずっと精彩を欠いたまま今も表情は冴えない。
今までもタイミングを見計らって、何でもそつなくこなす生徒だったので励ましの声を掛け、整理と対策の消化の指示と日頃のたるみ気味の生活を正すように、冗談めいた話を交えながら促して来て生徒にも笑顔があった。でも昨夜は表情が陰り元気が無い。受験校もいっぺんにブレが出始めてしまっている。両親からかなり言われて来たようだ。完全に動揺している。
この生徒は学校を代表するほどの優等生だったので、少しタイミングよく喝を入れれば上昇して来ると高を括っていたのですが、他の教師から見るとメンタルが弱いのではと。言われてみるとその通りだ。メンタルがやられているから、やれる能力があるのにやって持って来られないのだ! 今頃気付かされた。
では今後たった2ヵ月どうしたらいいか。
結論としては、喝を入れずにただただ褒めて励ます。笑顔で励ましてやられてしまっているメンタルの回復を図る。整理と対策のアドバイスと要求を一切しない。メンタルに負担を掛けさせない。スランプのスパイラルにハマっている全ての障害を取っ払ってあげる。それしか無い、という結論に至りました。焦りは禁物、というメソッドの緊急発動です。果たして早い時期にメンタルのスランプから脱する事が出来るのか、あとは祈る事しか出来ません。
頑張れ、Y君。苦しみに早く気付けなくてごめんね。