五輪の「プレーブック」改訂版 🏋🏻♀️
また一週間以上もブログUPを怠ってしまいました。
多忙もありますが、気持ち的に乗らない事があり、そんな明るい気分になれなかったというのが実のところです。勿論、授業と指導の方は元気全開でもう十数年同じですし、どんなに辛い事があってもこの姿勢が崩れた事がありませんから、ご心配無く。
実父の急逝時も、ほぼ一週間以上に渡る葬儀やその他諸々の弔いの全てを全力で悼んだ上でも、全ての予定していた生徒の指導に一切穴を開ける事無く、笑顔で楽しい授業を展開出来たのは自分の事ながら凄いと思いました。芸能人が親の葬儀に参列せずに公演を優先する話に似ていると思います。ただ私は、全行事も喪主として勤め上げました。ここまで徹底して心を鬼にして喪主と仕事を完全に全うした人間は世の中にそうは居ないと思います。私はそういう人間なのです。父も天国で「いいから仕事を優先しろ、空き時間があるなら弔ってくれればいい」と言ってくれていたのではないかと思ったのです。
そんな私の逸話はいいとして、今日はまたワクチン接種や五輪開催の話を少々。
一昨日までイギリスのコーンウォールで、46年もの歴史を持つ、第47回G7サミット(先進国首脳会議)が行われていました。昨年は新型コロナ禍真っ只中だったため中止していたので、2年ぶりの開催でした。
G7の参加国は、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ で編成され、自由民主主義国家の上位7ヵ国が緊密に手を取り合う重要性からスタートしており、現在も少々の順位変動はあるでしょうが概ね経済強国の7国には46年間変化がありません。一時ロシアが入りG8の時期もありましたが、現在は除外されG7に戻っており、EU代表の2名とG7の各国首脳が集まり9人で最後に写真を撮りますが、日本の首相は大抵背が小さく英語が流暢でない人物が多いので隅っこに小さく写真に収まるのが通例となっているのですが、菅義偉総理は初参加もあり得意の隅っこ奥側に追いやられていましたね。安倍晋三元総理は長かったので良い位置にいつも収まっていましたが。
7ヵ国が上記の順で持ち回りしているので、日本での次期開催は2023年を予定しています。何処で開催するかはまだ決まっていません。
共産主義国家の中国は当然外されているので、GDPなどの経済序列は余裕の2位なのかと思っていたのですが、約10年前に経済力で中国に抜かれて以降、順位はまだ世界3位なものの経済成長の伸びは極めて鈍化していますね。G7では一応2位ではありますが、1人あたりの実質GDPは何と今や7ヵ国中最下位なのですね。驚きました。世界が頑張っているからか、日本が停滞し過ぎているからか分かりませんが。人口1人あたりなら中国よりまだ全然上じゃない、と高を括っていましたが、7ヵ国の中では2番目に人口が多いため、人口で割ると1人あたり経済力はG7の最下位まで落ちていたのです。世界でトップクラスの金持ちの国と生徒達に長年教えて来ましたが、若干トーンを下げないと正確ではありませんね。
菅義偉総理の参加しての感想では、五輪を全首脳が開催の方向でバックアップを約束してくれた、と強調して話していました。7ヵ国ではダントツでワクチン接種率が低く遅れている日本ですが、国民の半数前後が接種済みで一気に収まりを見せている各自国を見て、日本なら何とかして開催してやり遂げるだろう、という他人事の意味が強いかもしれませんね。
日本も大規模接種など各地で一気に始まり加速し、今日の時点で全人口の15%程度まで接種率は進みました。人口の半数近くが1回でも接種を終えると、集団免疫が出来始め一気に感染者数も感染率も低下しています。もしかするとこの勢いならば、五輪開幕の頃には半数近くまで接種率が進んでいるかもしれません。私の家族も医療従事者は4月中に2回接種完了、母も6月中に2回接種完了の予定(1回目は6/6完了)、私だけが五輪開幕までには間に合わない形となりそうです。
ヤフコメでは五輪開催すべきでは無いという意見がまだ7割以上を占めていますが、世論調査も徐々に開催しても良いのではという率が2割程度 → 3割程度まで増しているのが感じられます。世界の首脳が後押しするならやれば出来るのではないか、という風潮に一気に国民感情の舵も切られて来た感があります。五輪開会式は7/23、競技開始日は7/21、開始日までだとあとたった36日後です。ほぼあと1ヵ月後に始まろうとしており、主に進行を担う政治家達はヤル気の強気しか見せていません。
新型コロナ感染で出場資格停止となる選手も必ず出て来るでしょう。そのための指針・ガイドラインを今急遽特記事項を書き加えて更新しています。コロナで死亡しても自己責任、感染防止の規則違反をしたら即刻罰金・大会から追放、そんな内容がこの数日中に書き加えられるという話です。
選手からしっかり約束の念書を取って強行開催するという目論見でしょうが、実際感染爆発が大会によって起き、死亡者が大会に全く関係の無い日本人だとしたら、誰が保障してくれるのでしょうか。日本人全員から念書を取り付けるつもりでしょうか。最悪の事態という物を全く考えずに突っ走っている気がしてなりません。私は超スポーツフリークなので誰よりも安全に開催してほしい派ですが、安全という保障がもし無いのなら、強行開催はやや危険と思ってしまうのは変わりません。
それでも、日本国民の約半数、6,000万人が何とか1回目の接種を完了して開幕を迎えるのなら、大丈夫かもしれないなとか、やはり心は揺れますね。リスクゼロなんて大会はコロナ禍で無くとも有り得ないし、では何処までリスク軽減出来れば五輪開催可能とするのか、明確に答えられる人は恐らく何処にも居ません。感染専門家は中止すべきと言わざるを得ないし、既得権益者はここまで収束しているのに開催出来ない筈が無いと言う、一般国民やスポーツファンはその間に挟まって行く末を見つめ見守る事しか出来ません。
政治家達やIOCを信じてあげてもいいのではないか、という論者も日増しに増えて来ています。ワイドショーでも完全に二極化して激論が交わされています。開催否定派がまだ圧倒的に強い雰囲気ですが、徐々に肯定派が大丈夫だという論調で増えて行き五輪を迎えるのではないかと推測します。
まだ36日の間に想定外の事が起きるかもしれないのでどうなるのか誰にも分かりませんが、大丈夫と言うならその組織がまさかの時の補償をすると宣言してやり遂げるならそれも良いのかな、と流されている自分が居ます。人間、何処かに妥協点が必要です。IOCは一切補償せず、日本政府が税金で感染被害者の補償をする、いや補償なんて一切しない、そんなあやふやな約束の中で開催されるのが許せないと言う部分が一番困る論点です。
菅義偉総理・日本政府が、暴走なのか賢者なのか、結局は五輪が終わってみないと分からないのかもしれません。