橋田壽賀子さんの訃報 👹

塾・家庭教師とは全く関係性が無いかもしれませんが、4月4日に脚本家の橋田壽賀子さんが95歳でお亡くなりになられました。つい先日の3月24日には、俳優の田中邦衛さんも88歳で亡くなられたばかりで、公表は遅かったので連日のように私の青年時代に楽しみに観たドラマの偉大な功労者が相次いで亡くなられ、非常に残念に思い、悲しみに浸りました。それから10日ほど経ち、追悼番組等も続いているようですが、仕事時間とバッティングしてしまい殆ど観られていないのですが、心より深く悼み、慎んで御冥福をお祈りいたします。

橋田壽賀子さんの作品といえば、何と言っても「おしん」。
1983年の作品なので、私はちょうど中学生になった頃でした。タイムリーに毎朝観た記憶はありませんが、その後の再放送とかで今までにかなり拝見したように思います。平均視聴率は50%を優に超え、最高視聴率は63%という他の追随を許さない圧倒的な大ヒットドラマで、感動的な作品でした。その後数年は世界中で放送され、悉く大ヒットしたようです。主演された おしん役の小林綾子さんは私と同世代ですね。今観ても全く色褪せず心打たれ、他のキャストも含めて圧倒的な演技力もあり、明治時代の貧農家から戦前・戦後までを強く生き抜く女性を描いた内容も非常に濃いもので、魂の籠った伝説の傑作ドラマだったのは語るまでもありません。受験生や生徒達にも、挑戦して諦めない人間の強さは学ぶところが大きいと思います。

田中邦衛さんといえば、言わずもがな「北の国から」シリーズの黒板五郎役。純と螢との富良野市麓郷を主舞台にした2002年まで20年も続いたロングランのドラマで、純を演じた吉岡秀隆さん、螢を演じた中嶋朋子さんも私と完全に同世代ですね。1980年代のシリーズ傑作が放送されたのが中学・高校時代の真っ只中であり、最も楽しみに観た想い出のドラマの一つでした。同世代の成長をタイムリーに観ていたので、自分を彼らに重ねて真剣に観て感動していましたね。今の生徒達がちょうど中学・高校時代なので、この傑作ドラマをどう感じるのか、時代が違い過ぎてピンと来ないのか、気になるところです。

お二人とも95歳と88歳という事で、天寿を全うされたと思います。橋田さんは亡くなる直前まで執筆されていたそうですし、邦衛さんは10年以上お見かけしませんでしたが死因が老衰ですから、きっとお幸せな悔いの無い、全力で自分の道を走られた素敵で最高な人生だったのではないかと思います。

お二人に接点はあったのか分かりませんが、意外なところに2つの傑作ドラマの接点があったようです。噂の域なので真偽の方ははっきりとは分かりませんが、おしん役の最有力候補は中嶋朋子さんで、北の国からのスケジュールとバッティングしてしまい止む無く小林綾子さんに白羽の矢が立ったとの事。おしんは小林綾子さんの聡明さと素朴な表情と圧倒的な演技力があってこその大ヒットなので、両方に分かれて傑作の2作品をそれぞれ演じたのは大正解だったのではないかな、と思います。あくまでも噂なので100%真実とは言えませんが、私はきっとそうであって、こうなる運命で傑作が2つ生まれたのだと信じています。

GW中にぜひともお二人の追悼番組をやっていただき、それをタイミング良く観られたら、と期待しています。
感動のドラマを作っていただき、本当にありがとうございました。合掌。