後期選抜 各教科の検証〜数学篇
今日は4人の、受験生でない学年の生徒を指導。
昨日書く予定でした、後期選抜試験内容の検証〜数学篇をお届けします。
私の専門は、中学・高校問わず数学なので、一番的確な検証が出来るかと思います。但し基本に忠実な教え方なので、学校の計算腕力の教え方とは方向性が違うので、独特の感性を感じられるかもしれませんが。
まず関数の問題配点が34点。関数こそが数学の原点ですから、この比率はバランスが良く良問系と言えそうです。私は今回の俵算も関数で教えますから、関数の問題は必ずしも問3の20点程度ではありません。数え上げ系の問題は長野県は非常に好みますが、私は全て関数的に考え教えます。殆どの学校も塾でさえもこのように教えないでしょう。だから難問になってしまいます。
関数はほぼ1/3、関数を除く問1がほぼ1/3、図形・度数分布・連立方程式の文章題などのその他脇役が1/3、が例年のバランスであり、今回は 34,30,36 の配点なので程良いバランスかと思います。若干平面図形が難しく配点も高かった訳ですが、その図形も今年度も立体では無く、数学力を測るという点では物足りなさを感じざるを得ません。
長野県独特の、関数系の難易度がかなり易しくなっており、関数苦手系の生徒もかなりの確率で問3を12点以上取れていました。満点勝負は平面図形となりましたが、立体でないので相似比さえ見つけて使えれば、答えが汚いだけで面白味の無い頻出問題でした。俵算は面白い試みでしたが、たった7点の配点だった事と、方程式を作る前に数えて答えが簡単に分かってしまうので、問題としての面白さは殆どありませんでした。問1の難易度も例年よりかなり易しいかと感じます。
これなら満点獲得者は県内で10人程度は出たのではないでしょうか。
平均点も比較的高く、60点に迫る程のやり易さだったのではないでしょうか。
とは言え、基礎の固まっていない生徒にはそれなりに難しいので、私の予想平均点は54点前後と見ます。