中学数学のテストの私観
学校が始業し、今日で全学校が総合テスト等を終えます。
今日から適時返却の早かった科目から、テスト直しを丁寧に解説して行きます。他塾は分かりませんが、当塾はほぼ100%スルーしません。すぐ次のテストがあったりすれば優先順位は変更しますが、それでも纏めてテスト直しは近日中に優先します。新たな問題を解き続けるよりも勉強効率は明らかに上だからです。
表題の数学テストへの私観ですが、以前に例えば同じ75点でも、という話を少ししました。
10年近く前にこんな生徒が居ました。
英語だけ大好きで小学生の頃から5年ほど他塾に通っており得意でしたが、他教科は平均点前後の明らかな文系が得意な生徒で、特に数学に苦しんでいて家庭教師の申し込みがありました。
この生徒には関数を、原則に従った効率的な視覚的アプローチの解き方で教え即座に身に付け、得意単元になりました。
そして、証明なんかは一切無視して、証明後の相似比とか長さ・角度だけ解こう、問1の計算などはミスしない練習をしようと指導し、生徒は本当に忠実に実行しました。
結果、73〜76点でどんな総合テストでもブレませんでした。今の指導方針にも繋がる完璧な得点の取り方とその実行でした。
その後10年近く経ってもこの生徒ほどの素晴らしい安定した得点の取り方を超える生徒はなかなか出ません。しかし可能である事をこの生徒は証明してくれました。総合テストも本番の入試も平均点50点前後と他教科より低く設定されて久しい長野県、75点といったら偏差値63前後になります。超進学校でも苦手科目なら十分許容範囲であり、普通の進学校レベルなら超得意科目として十分な点数と安定さです。
一番ブレ易く本番の結果が読めない科目なのに、この指導法を遂行出来たなら一番ブレずにしかも得意科目として得点源に出来る! 言うは易く行うは難しではありますが、この戦略は大方大成功を収めて来ています。完成度は大なり小なり異なりはしますが。これは得点が安定するというメリットだけでなく、数学の本質を拾い尽くした最も価値のある75点に極めて近いのです!
こんな理想的かつ価値ある得点の取り方は、数学だけでなく他教科にもそれぞれあります。ここに全てを書いて行くのはもったいない事かもしれませんが、可能な限りアイデアと対策の私観を折りを見て話して行けたらなぁと思っています。