勉強の苦手な生徒
中学2年生で全般的に勉強が苦手な生徒が居ます。
今は数学だけ教えていますが、基本的に計算を苦手にしており、しかし図形の角度とか証明に付随する数値の問題などはほとんど苦にせず、点数も3→31に跳ね上がりました。図形の前は関数だったので、関数もこの生徒にとっては計算に近い苦手側に感じたのかもしれません。私は関数を、グラフをフルに使って教えるのですが、単純な図形問題とは種が異なるので、図形問題が得意でも関数まで同じようにとまではなかなかいかないようです。
学習障がい(LD)と、ただ少しだけ勉強が苦手な生徒の境目はどこにあるのか、と考える時がありますが、一般的に読解、書取り、計算、会話、推論 の能力の全部もしくは一部が著しく困難な症状と言われ、知的障がいとは直接の要因としての関連性はありません。
塾講師・家庭教師の目線から判断すると、勉強が出来るようになりたいと強く望む生徒で、指導のその場では理解力もあるのに数日後にほとんど忘れてしまう生徒がこれに合致すると考えています。ただの少し苦手な生徒は、知識が定着する分野もあり、特に暗記系の科目は努力で克服する生徒も多数居ます。
上記の生徒は勉強意欲が強く、図形的アプローチが得意でもあり、関数はどう解くべきかという学校教師からの問いにも、クラスでこの生徒1人だけグラフを書いてアプローチする に挙手したそうです。私がまだ本格的に関数を教える前の時期でした。私から耳にした言葉と、生徒の感性が挙手させたのだと思います。その話を聞いて私は驚きとともに嬉しく思いました。
結局、関数のテストではグラフアプローチを完全にモノに出来ず低得点でしたが、図形問題では平均以上とも言えるほど理解力があり、楽しく解いて目が輝いています。
全教科のテスト解答内容を見ると、スポーツ万能で知的障がいなども一切ないのですが、もしかしたら計算だけLDの範疇にあるのかもしれません。
しかし、私は生徒が苦痛に思うなら、計算が基本だからと計算練習を繰り返すなどという公文式のような指導はしませんし、したくありません。
例えば得意の図形アプローチを関数に利用したり、計算以外で自信を付けさせてあげたいですね。続きは明日に。